米国サンディエゴのクレアモンテでUPS店舗を営むバーク・ジョーンズ氏は、ここのところ忙しい日が続いている。
3週間前に3D印刷サービスを開始して以来、印刷待ちの顧客数は日を追うごとに増えるばかり。それらの顧客は、カスタムフィギュアのロボットアームなど様々なオブジェクトを印刷しようとしている。中には30km以上離れた町からわざわざ注文しにくる顧客もいた。
ジョーンズ氏の店舗は、UPSが試験的に3Dプリントサービスを導入した2店舗のうちの1つ。今のところ、顧客層は大きく3つに分かれている。1つ目は3Dプリントの技術そのものに興味がある層、2つ目が医学部の学生や中小企業、そして3つ目がアウトソース目的の大企業。そのうち最も数が多いのは2つ目の学生や中小企業となっている。
料金はオブジェクトの複雑さによって変わるが、シンプルなもので$15、複雑なもので$500ぐらいの注文が多い。大手企業からは$1,300程度の複雑なプリントを頼まれることもある。また、店舗内で専門の3Dデザイナーからアドバイスを受けたりできるが、このサービスには別途で1時間当たり$75が必要。
UPSでは、今後こういった3Dプリンティング店舗を増やしていくかどうかまだ経過を観察中。ただ、実際に運営しているジョーンズ氏自身は、この事業はうまくいく感触を得ていると語っている。