3Dプリンターメーカーのパイオニア的存在であるMakerBotが、同社の20%にあたる約100人の従業員を解雇し、3つの店舗を閉鎖した。親会社であるStratasysが設定した成長目標に到達できなかったのが理由という。
2012年にReplicator 2という3Dプリンターを発売した際、MakerBot社の共同創業者であるBre Pettisは「生産の場所が工場から個人に戻った」と語った。しかし、3Dプリンター業界の調査を行うGartner社は、2014年に発表した最新のレポートの中で、そうした工業革命がおこるのは期待されていたより長い時間がかかりそうだと分析している。
今日、少なくも40以上のメーカーが個人向け3Dプリンターを発売し、200以上のスタートアップが研究開発を行っているおかげで、価格は数万円というところまで下がってきた。しかし、それでもなお一般家庭にとっては簡単に手を出せる価格ではなく、本格的な普及にはさらに5年から10年程はかかると推測している。