GEの石油部門であるGE Oil & Gas社は、2015年までに同社の燃料用ノズルの製造を3Dプリンターで行う予定であることを発表した。GEでは昨年、航空機器部門であるGE Aviationがジェットエンジンの燃料ノズルを3Dプリンターで製造することを発表したばかり。
GE Oil & Gas社では、今後2年間で$100M(約100億円)を投資する予定で、すでに多くの樹脂および金属用の3Dプリンターを導入している。
デザインフェーズに関してはすでに導入が進んでおり、例えばパイプライン検査工場で利用されるロボットのデザインに従来は12週間かかっていたのが、3Dプリンターを使うことで現在ではたった12時間で済んでいるという。燃料ノズルに関しても、従来のように複数のパーツを熔接して製造するよりもコストダウンになる予定。
GE社に限らず、
・サイズが比較的小さい(数十センチ立方程度)
・形状が複雑(熔接するパーツの数が多いなど)
・高いカスタマイズ性が求められる
・表面の仕上りはあまり重要ではない
といった特徴を持つ金属製品は、近いうちに3Dプリンターでの製造へ移行していくことが予想される。
また、もし3Dプリンター技術がムーアの法則に従って伸びていき、造形可能なサイズが18か月で2倍になったり、表面の仕上り精度が改善したりするのであれば、3Dプリンターの応用分野はさらに広がっていくだろう。