2013-10-09

一般的に3DプリンターではABSかPLAという樹脂が利用される。これらの樹脂は豊富に存在するが、3Dプリンター用に長いひも状のフィラメントとして購入しようとすると、1kgあたり約2,500円~5,000円と比較的高価だ。この分量は、チェスの駒であればおよそ400個分にあたる。

プリンターが大きくなれば、より大きなオブジェクトを造形したくなるし、時には造形に失敗する可能性があることも考慮すると、材料コストはどんどん増えていく。

そんな問題を解決すべく、最近登場してきているのがFilamakerと呼ばれる機器だ。Filamakerは、中古の樹脂から新品の3Dプリンター用フィラメントを製造することができる。現在プロトタイプ版が販売されており、価格は約68,000円。

Filamakerに古い樹脂の破片を入れると、細かくされて溶解され、そしておよそ毎分1mの速さで新しいフィラメントとして吐き出されていく。処理速度に関しては、開発者であるSenicky氏は正式リリースまでに改善していきたいとしている。

Filamakerの元々の目的は、造形に失敗した時の樹脂をリサイクルできるようにというものだったが、機器が成熟していけば、もっと様々な場面での樹脂リサイクルに利用できる可能性がある。例えば将来、要らなくなったプラスチックの食品保存容器を機器に投入し、3Dプリンター用のフィラメントとしてリサイクルする、といったこともできるかもしれない。

参照: http://gigaom.com/2013/10/08/its-about-to-get-easier-to-3d-print-with-recycled-plastic/